野村ホールディングスが30日発表した2013年4~12月期連結決算(米国会計基準)は、最終利益が前年同期の6.1倍となった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を受けた株式市場の活況が続き、個人向けの株式の販売が好調だったほか、投資信託などの金融商品の販売も順調に推移。リテール営業部門の委託手数料収入の増加が利益を押し上げた。
売上高に相当する収益合計(金融費用控除後)が0.6%増の1兆1671億円、税引き前利益は4.0倍の2730億円、最終利益は6.1倍の1523億円だった。野村は野村不動産ホールディングスの持ち株を売却して同社を連結対象から外したが、業績の大幅改善で影響は限定的だった。
10~12月期の最終利益は前年同期比2.4倍の483億円。株式や投資信託の売却益にかかる税率を10%としていた証券優遇税制の廃止を昨年末に控え、駆け込み売りが委託手数料収入の好調を支えた。昨年末の少額投資非課税制度(NISA)口座の野村への申込件数は116万口座だった。会見した柏木茂介最高財務責任者は「株式の約定件数の2割程度がNISA関連」と述べ、個人投資家のNISA利用が加速していることを明らかにした。