東京ガスとパナソニック、電源切り替え装置開発 停電に強い「エネファーム」

2014.2.4 06:00

 東京ガスとパナソニックは3日、家庭用燃料電池「エネファーム」を停電時にも継続運転できるようにする自動電源切り替え装置を共同開発したと発表した。東ガスが4月に発売するエネファームの別売り品として、14万400円(税込み、設置工事費別)で発売する。計画停電などに備えたいという顧客からの要望にこたえた。

 燃料電池は天然ガスを利用して電気とお湯を供給する。ただ、電池の稼働には電気が必要で、電力会社から家庭に送られる商用電力が止まった場合、従来は、100万円以上もする大型の蓄電池などと組み合わせなければ継続運転できなかった。

 新製品は、屋内の壁面に設置し、商用電力が止まると、瞬時に燃料電池自体が発電した電気で稼働する方式に切り替わる。停電時の最大出力は700ワット。照明や携帯電話の充電、扇風機などを最長約4日間利用できる。年間3000台程度の販売を目指す。

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