電力総連と日本郵政グループ労働組合、NTT労組は13日、それぞれ中央委員会を開き、2014年春闘でベースアップ(ベア)を要求する方針を決めた。ベア要求は、電力総連が5年ぶり、日本郵政グループ労組が6年ぶり、NTT労組が7年ぶりとなる。
電力総連は、1%以上のベアを要求。電気工事や建設など中小労組の待遇改善を求める。しかし、原子力発電所の停止などで経営不振が続いており、大手電力と日本原子力発電など13社の労組でつくる電力部会は、ベア要求の見送りを決めた。
日本郵政グループ労組は、ベアに当たる賃金改善として組合員平均で月3000円を要求すると表明した。月給の1%に当たる。労組は郵便事業の採算悪化などを受け、09年から賃金改善要求を見送ってきた。
NTT労組も、ベアに相当する賃金改善として月例賃金の1%引き上げを要求することを決めた。NTTドコモやNTT東日本、NTT西日本など主要8社の改善要求は平均3000円。