日清食品ホールディングスは4日、東京都八王子市に新設した商品開発・研究拠点「ザ・ウェーブ」を公開した。滋賀県草津市の拠点を移して規模を拡大、約300人が従事する。安藤宏基社長は会見で「開発スピードを速め、革新的商品を毎年送り出す。水で調理できる即席ラーメンも近く売り出したい」と述べた。
設備投資費は約63億円。製品の安全検査や製造機械の開発を行うほか、工場と同様の試作ラインを設け、新商品の発売決定から出荷開始までの期間を約3カ月と半減させる。
味覚に関する基礎研究にも注力する方針で、「脳が『美味しさ』を感じる仕組みを究明したい」(安藤社長)という。