東京都民銀行は13年1月から3カ月で、約1600人の従業員全員が認知症サポーターになった。同行でも暗証番号が分からない、現金自動預払機(ATM)が操作できないといった高齢客からの訴えが急増。不安にさせないよう後ろからは声を掛けず正面から優しく話すなどの対応に努めている。生活に支障があると疑われる場合は、外回りの行員が様子を見に行くこともある。
東京都八王子市の八王子長房郵便局は行政並みの対応をしている。古い大型団地内にあり、客の大半は高齢者。認知症と思われる人は一日に1人や2人ではない。
来るたびにやせていく女性を心配した局長が食事を取れていないと判断し、地域包括支援センターに連絡したり、夫婦ともに認知症の2人を連れて行ったりしたこともある。浅原ユリ子局長は「認知症の顧客に適切な対応ができなければ業務が成り立たない」と語る。