キリンビバレッジは13日、カフェインを含まない緑茶飲料「やさしさ生茶」を4月29日発売すると発表した。ペットボトル入り緑茶飲料でのカフェインゼロの製品は初めて。「就寝前にも飲めるリラックス茶」として主に女性へアピールし、年間100万ケース販売を目指す。税抜き希望小売価格は140円。
同製品は天然由来の吸着剤を用い、抽出後の緑茶からカフェインだけを分離する独自技術「カフェインクリア製法」を活用、旨味成分などはそのまま残した。
緑茶飲料が清涼飲料市場に占める割合は約12%。近年は、麦茶やブレンド茶などノンカフェイン茶の人気が高く、昨年の販売数は9千万ケースと前年比約1割伸びている。
キリンの調査では、女性の半数以上にカフェイン摂取を抑えたい意識があるといい、山田精二マーケティング部長は「妊産婦などの潜在ニーズも掘り起こして緑茶の飲用シーンを広げ、生茶ブランド全体を伸ばしたい」と意気込む。