--米国株取引のサービスに注力している
「(傘下の)マネックス証券では米国株の口座も増え、非常に順調だ。米国でシェールガスやシェールオイルの生産量が拡大すれば、米国の貿易赤字は今後大きく減少する。資源の中東依存が弱まれば中東に配置する米軍削減も可能になる。貿易赤字が減り、軍事予算も減らして米国の財政状況が改善すれば、ドル高につながる。さらに、安価で安定したエネルギー供給の拡大が製造業の米本土回帰を加速させている。株も上がり、為替も強い。日本の投資家からみれば『米株最高』という感じだろう」
--「夜間取引」で株式の取引時間を延長すべきか
「市場での取引は現在5時間しかなく、世界でも断トツに短い。日本企業はグローバルに24時間活動しており、このままでいいのかという思いがある」
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【プロフィル】松本大
まつもと・おおき 東大法卒。ソロモン・ブラザーズ・アジア証券、ゴールドマン・サックス証券勤務を経て、1999年ソニーとの共同出資でマネックス証券を設立し社長。2004年マネックスグループを設立。05年5月から現職。埼玉県出身。