西武鉄道やプリンスホテルなどを傘下に持つ西武ホールディングス(HD)は9日、今月23日に予定している東京証券取引所への上場時に、筆頭株主の米投資会社サーベラスが保有株の売り出しを辞退すると発表した。サーベラスは西武HD株の35.45%を保有しており、当初は15%程度を売却して持ち株比率は20%弱まで下がるはずだった。
西武HDは3月の上場承認時に、想定の売り出し価格を1株当たり2300円とした。その後、機関投資家らの意見や需要動向を踏まえ、9日の取締役会で売り出し価格の仮条件を1600~1800円に決定。想定売り出し価格を大きく下回ったため、売却辞退を決めたとみられる。サーベラスの広報担当は「コメントは差し控える」とした。
サーベラスの売り出し辞退で、上場に伴い市場に放出される西武HD株は当初の8085万株から2782万株に大きく減少する。
売り出し価格の仮条件に発行済み株式総数を掛けた株式時価総額は5473億~6158億円となり、上場している首都圏私鉄では小田急電鉄(9日終値ベースで6375億円)に肩を並べる規模となる。公開価格となる最終的な売り出し価格は14日に決まる。