また、今回のアンケートでは意外な結果も出た。「以下は、パチンコ店をマイナスイメージで表現した文章です。あなたと同じ意見のものを全てチェックしてください」との設問で、「ギャンブル」「脱税」「外国籍」「暴力団」「依存症」「客層」をキーワードに回答を用意したところ、「依存症の問題があるからよくない」が50%を超えて1位。「暴力団が絡んでいそう」が2位、「客層がよくない」が3位だった。個人的には「脱税」が上位に来るかと思っていたが、われわれの業界で排除が徹底された「暴力団」が2位につけた事実に驚いた。
昨今のカジノ動向の影響で、マスコミに依存症という言葉が踊るなか、「依存症」の支持が高くなるのは納得できる。だが、暴力団うんぬんの報道が行われていない背景で、この回答結果が何に起因するのだろうか。そういうリアルを追求し対処することこそ、真に業界の社会的認知の質向上をもたらすと思われてならない。
◇
【プロフィル】三枝和哉
さえぐさ・かずや 1966年生まれ。シアトル大学工学部電子工学学科卒業。91年ローランドに入社。96年、父親の死を機にパチンコホール業界へ。2001年大正商事代表取締役社長に就任。業界SNSの主催者でもある。