--どのように運用していくのか
「現在は東京都内のホテル・旅館の3カ所で試験運用している。まず都内から本格展開するほか、箱根や伊豆などの首都圏近辺、京都などの需要があると思われる地域にサービスを広げる。8月までに30件、15年8月までに200件の受注を目指す」
--中小宿泊施設は外国人客対応以外にもさまざまな問題を抱えている
「実は各宿泊施設に聞き取りをしている過程で、中小の宿泊施設は備品の発注や予約管理に苦労していることが分かった。そこで当社は在庫を管理し、備品の自動発注の他、宿泊予約システムなども可能なクラウドサービス『施設業務支援プラットフォーム(仮称)』を準備中だ。備品は共同発注するのでコスト削減にもなる。これまでに聞き取りをした施設の半数から導入したいという意思を示された。9月までにサービスを開始する。100件でスタートし、年内に300件に、20年までに5000件の導入を予定している」(佐竹一秀)
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【プロフィル】榛澤慎太郎
はんざわ・しんたろう 国士舘大政経卒。2003年4月、白十字入社。情報提供サービス会社、人材ビジネス業界への営業支援会社管理職を経て、10年11月エムアウトに入社し、現在のユーザラスの前身となるプロジェクトに参画。13年8月社長就任。33歳。神奈川県出身。
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【会社概要】ユーザラス
▽本社=東京都港区南青山2-11-16 METLIFEビル7階
▽設立=2011年9月
▽資本金=5500万円
▽従業員数=13人
▽売上高=1億円(2014年8月期見込み)
▽事業内容=ITサービスの仲介サイト運営