--反応はどうか
「“ママ友”ら主婦層をはじめ、ペットの愛好者、オフ会などで幅広く使われている。個人経営の飲食店からも引き合いがある。月間の注文件数は7000程度でリピート率も高い。ただ、誰もがスマホを所有して名刺に変わるインフラができてしまうと名刺が一瞬にしてなくなる可能性も捨てきれない。そういった事態に陥らないよう、常に危機感を抱いて経営に臨むことも重要だ」
--みんなのシールの売りは
「スマホで撮影した写真は、2次利用されないケースが圧倒的。シールにしてみたら面白いのでは、という考えからサービスを実現した。タッチパネルでなぞった形がそのままラインになるのが特徴で、1枚に30個のシールが乗っている。年賀状に貼るだけで風合いが変わることもあって、20~30代の女性を中心に人気が高い」
--今後の事業展開は
「シールのアプリは、多言語化を行いやすい。プリクラ文化は日本独自のもの。年内にも海外でサービスを開始したいと考えている。例えば北米にメール便で送る場合、日本国内プラス2~3日の期間で配達できる。送料込みで10ドル(約1026円)以内に設定すれば手にとってくれるのではないか。また、零細飲食店や商店の需要を見越しPOP広告を1部から注文できるアプリも投入する計画だ」(伊藤俊祐)
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【プロフィル】澤田真一
さわだ・しんいち 明大商卒。銀行、印刷関連会社などを経て、2000年5月コスモメディアサービスを設立、現職。44歳。大阪府出身。
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【会社概要】コスモメディアサービス
▽本社=埼玉県越谷市大成町7-1609-8
▽設立=2000年5月
▽資本金=500万円
▽事業内容=小ロットオンデマンド印刷、名刺作成・印刷サービス