オリックスの宮内義彦会長兼グループ最高経営責任者(CEO)(78)が、6月下旬の株主総会後に退任する方針を固めたことが分かった。取締役からも退く。井上亮社長兼グループ共同CEO(61)が単独のCEOとなり、経営をかじ取りする。経営体制の若返りが狙いで、会長職は当面、空席となる。
今月8日に開催予定の取締役会で正式に決定し、同日午後に記者会見する予定だ。宮内氏は経営の第一線から退くが、プロ野球オリックス・バファローズの球団オーナーと財界活動は続ける。
宮内氏は日綿実業(現双日)を経て、1964年にオリエント・リース(現オリックス)の創業に参画。80年に社長兼グループCEOに就き、銀行や生命保険など事業の多角化を推進したほか、政府の総合規制改革会議のトップも務めた。