国産豚枝肉(上物)の卸値【拡大】
農林水産省によると、4月30日までに全国で46万頭が発症し、10万5000頭が死亡するなど拡大が続いている。米国からの輸入減と国内での出荷低迷が先行きの品不足につながり、卸値上昇を引き起こしている。
店頭価格には「目立った上昇はない」(セブン&アイ・ホールディングス)とはいえ、豚肉はセールの目玉商品になることが多い。「特売での扱いは今後減る」(中堅スーパー)とみられる。
外食でも、今のところ影響は出ていない。とんかつチェーン「浜勝」を展開するリンガーハットでは、ブランド豚を中心に長期の契約を結んでいることから、店頭価格の改定は実施せずに済んでいる。
もっとも、「6月以降に卸値がさらに上がるとの見方が強く、対策は必要だ」(川内辰雄執行役員)という。
4月からの消費税率引き上げ以降、消費者の商品価格に対する目が厳しさを増す中、値上げの実施は難しい。卸値上昇分を「他のコスト低減策でカバーしていく」(川内氏)考えだ。