産経メディックスは、毎年刊行しているペット関連市場をまとめた「ペットビジネスハンドブック」の2014年度版をこのほど刊行した。
それによると、統計の対象となっている12年度のペット関連産業の市場規模は1兆1564億円だった。ペットフード・用品メーカー54社、卸売り企業24社、小売業23社などの調査を行ったもので、小売りベースでペットフード4460億円(前年度比1.8%減)、ペット用品1711億円(同2.6%減)、生体750億円(同9.2%減)、トリマーなどのサービス関連4643億円(同2.7%増)だった。
ペット保険が大きく伸びたサービス関連が前年度比プラスとなったものの、フード、ペット用品ともに前年度割れとなり全体では3期連続でやや縮小する結果となった。
これまで拡大を続けてきたペット用品は、シーツや消臭剤などは依然として伸びているものの、全体的には前期を下回るものが多かった。
3期連続で市場規模が縮小した要因としては、ペットの飼育頭数の減少や小型犬化、高齢化、に加え景気の影響が大きいとみられる。13年度も飼育頭数からみて前期実績をクリアできるかどうか微妙な状況という。飼育頭数の拡大に向けての施策と、きめ細かな高齢化するペット対応商品市場の深耕化が課題となっている。