本来、部下に向いてほしいのは、自分の方ではなく自分が指し示した方向であるはずだ。そこへ向かって共に考え共に進んでいくために、自分がすべてを仕切ろうとして出した「正解」を共有するのではなく、自分が持っている問題意識をチームで共有する。その「問い」に対して、上司と部下が同じ仲間として向かう気持ちが広がれば、チームの一体感はおのずと生まれてくる。
◇
【プロフィル】櫻田毅
さくらだ・たけし 1957年、佐賀県生まれ。アークス&コーチング代表。潜水艦の設計技師から資産運用の世界に転じ、外資系企業の役員など30年の会社人生を送る。独立後は、講師、コーチとして年間約1500の成長支援に携わっている。若手に混じって56歳で挑戦した「全国・講師オーディション2013」では、3位入賞を果たした。