■部門連携で価値創造、相乗効果図る
--次世代の収益源となる事業の育成方針は
「部門を超えて連携し、新たな価値の創造や強い競争力につなげる。例えば先行するシェールガス事業部は、強みとするガス田を使って化学や発電、船舶、パイプに事業を広げた。食糧・農業では世界的な人口増を背景に食の安定供給に応える。穀物調達の規模拡大、農薬や農業化学、リテール(小売り)につなげたい。ヘルスケアでは資本参加したアジアの病院事業を拡大し、医薬品や施設レンタル、給食など周辺事業との相乗効果を図る」
--財務体質の改善を重視している
「株主還元と成長に向けた投資とともに、財務規律を加えた『三兎(と)』を追う。積極的な投資の結果、過去3年間のフリーキャッシュフロー(現金収支)は赤字だったが、これからは黒字を定着させる」
--会社の将来像は
「2020年までは資産を積み上げるが、その先は(資源開発でも)オペレーターを目指すなど異なるステージになる。商社はいま、会社によって特徴が違う。アートディレクターの佐藤可士和さんと組み、国内外で三井物産らしいブランドの構築に挑戦したい」
--チリとトルコをビジネス上の重点国に加えた
「チリでは資源大手コデルコとの戦略提携に加え、エネルギーや水などのインフラ事業を取り込む。トルコは経済を飛躍させる計画を持ち、アジアやアフリカ、中東の結節点としての優位性や8000万人の市場も魅力だ」