--中長期的なメリットは
「今後は民間事業者の資金やノウハウを活用して社会資本を整備し、公共サービスの充実を進めていく『PPP』(官民連携)による開発が進められていく。こうした案件の管理を受注するには、人材も含めた総合力・体力が不可欠。新会社を立ち上げたことで、この分野でも存在感を発揮したい。また、既存マンションでもエネルギーの効率的な使用を目指すスマート化が進んでいくはず。こうした動きに取り組んでいくことは社会的使命だ。1~2年以内にスマート化に対応できるサービスの提案を行う計画だ。これは合併しなければ具現化できなかった」
--今後の収益計画は
「2013年3月期の業績は単純合算で売上高718億円で経常利益は51億円。総合管理業という強みが発揮されるようになるので、遠くない時期にそれぞれ1000億円と100億円まで引き上げることができるとみている。ただ、これらの数値はあくまで通過点だ」(伊藤俊祐)
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【プロフィル】関敏昭
せき・としあき 慶大法卒。1980年野村不動産入社。2003年取締役、常務、野村リビングサポート社長などを経て、14年4月から現職。56歳。新潟県出身。
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【会社概要】野村不動産パートナーズ
▽本社=東京都新宿区西新宿1-26-2
▽設立=1977年4月
▽資本金=1億円
▽事業内容=ビル・マンションの管理