有機薄膜太陽電池を外壁に採用するなど、エネルギーの効率的創出を実現した大成建設のZEB実証棟=16日、横浜市【拡大】
大成建設は16日、一つの建物で年間の消費エネルギーと創出エネルギーの収支がゼロになる「ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」を、2020年をめどに都心のオフィスビル向けに投入すると発表した。
同社技術センター(横浜市)でこの日、5月下旬に完成したZEB実証棟が報道陣に公開された。記者会見した山内隆司社長は「(ZEBは)価格力があるものではなく、実証を進めていき経済的に見合うものにしたい」と述べた。同社は20年をめどに、省エネに配慮した通常ビルに比べて2割増の費用でZEBの投入を目指す。
ZEB実証棟では、年間の消費エネルギーを一般的なオフィスビルに比べて75%削減する一方で、太陽光発電などでエネルギーを創出し、両者の収支をゼロにする。具体的には、有機薄膜太陽電池を外壁に適用し、排熱を有効活用した空調システム、自然光を室内の奥まで照射する技術などを採用している。
今後は、技術の性能検証や居住性の確認などに取り組む。ZEB実証棟は延べ床面積1277平方メートルで、地上3階、塔屋1階建て。