KDDIは18日、都内で定時株主総会を開いた。株主から、NTTが実施する光サービスの卸売りについて「安い値段で卸売りされたら、NTTの独占が進む。NTTに自制してもらうよう主張してほしい」といった意見が出た。これに対し、田中孝司社長は「NTTの光サービス卸売りそのものが問題。NTTが好きに価格を決められるので、現在72%の光サービスのシェアが100%に近づき、NTT再統合につながる」と返答。公正競争ルールが阻害されないよう要望書を総務省に提出したことなどを説明した。
NTTの光サービス卸売りは、光回線をサービス事業者向けに安価に卸して個人向けに販売する仕組み。設備投資を行わずにサービスを提供できるため新規参入を促す可能性もあるが、NTTグループのシェアが拡大するとして通信事業者が反対を表明している。
質問に立った株主は「安い値段で卸売りされたら、これまでやってきた(設備投資の)インセンティブを削いで、NTTの独占になる」と主張。競争力を低下させない価格設定をNTTに求めるよう要望した。
株主総会は午前10時に開始。出席者は377人だった。