「竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)」のイメージ写真(プランテック提供)【拡大】
■環境省の継続支援が決定
プランテック(大阪市西区)が昨年度からインドで実施している「ごみ焼却発電技術の導入可能性調査」について、このほど1年間の継続実施が決定した。
同事業は環境省の「我が国循環産業海外展開事業促進化事業」で、2013年度の新規事業として採択された。同社はエイト日本技術開発(岡山市)と共同で実施。同年に新規採択された7事業のうち、14年度では唯一の継続調査対象となった。
昨年度に行われた調査によると、プランテック製の「竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)」は、インドの廃棄物処理にも高い性能を発揮することを確認。今年4月には、印大手ボイラーメーカーと現地合弁会社を設立するなど、事業実現に向けた取り組みが評価された。
バーチカル炉はプランテック独自の超低空気比燃焼技術「SLA燃焼方式」を採用しており燃焼効率が高い。廃棄物の分別などが不要で、一般廃棄物から産業廃棄物、汚泥など幅広い廃棄物を焼却できる。
今後、プランテックはコスト削減を進めながら、インド事業を強化する。将来的には環境負荷の低いバーチカル炉をアジア圏にも事業展開し、各国の衛生環境の向上に寄与する方針だ。