同議連は、6月19日に第6回目の会合を開き、警察庁に対する2度目のヒアリングを行った。事前に警察庁には議連の要望事項を出しており、それに対して意向を聞いたようだが、その要望書はペラ1枚に項目だけを簡略に列記したもの。「ぱちんこは賭博ではなく、娯楽遊技として」の1項があったと関係者が証言する。議連はパチンコを賭博でなく大衆娯楽として残し、そのうえで規制緩和も併せての交換税導入による風営法改正をもくろんでいるのだろうか。ともあれ、パチンコの換金合法化で公営ギャンブルとの整合性がどうなるか、パチンコがそれでも大衆娯楽といえるのか。パチンコの“あり方そのもの”が問われている。
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【プロフィル】三浦健一
みうら・けんいち 1949年生まれ。遊技業界専門誌の編集長を経て89年に独立。月刊誌「シークエンス」を創刊し、業界で初めてFAXによるリアルタイムの情報配信もスタートさせた。業界ジャーナリズムの先駆け的存在として知られる。