■全顧客に同じ態度で接し話を聴く
広島県海田町に位置するもみじ銀行海田支店は、広島市東部エリアと安芸郡にある同行の支店・出張所をまとめる東部グループの統括店だ。東部グループ内にある大手・中堅法人は全て海田支店が受け持っている。
迫田寛和氏は得意先グループ課長として支店の渉外係を束ねながら、大手・中堅法人への渉外活動を担当するプレーイングマネジャー。もう一人の担当者とともに東部グループ内の大きな取引先約70社を担っている。
競合する金融機関との差別化をどう図っているのか。「企業が事業を続けていれば、良いときも悪いときもある。もちろん金利や条件面でいつでも同じ対応はできないが、全てのお客さまに常に同じ態度で接し、話を聴くように心がけている」
もみじ銀行がメーンバンクではない建設業者から「5000万円を急ぎ用立ててほしい」という申し出があったとき、当時は建設業に逆風が吹き、その業者も業績は良好といえなかった。メーンバンクにも申し出たが、後ろ向きな返事だったという。
メーンが二の足を踏む案件ながらも、迫田課長は「良いときも悪いときも」の姿勢を一貫。詳しくヒアリングしたところ、市の補助金の入金が遅れるために必要な資金だという。そこで補助金が確実に入ってくる裏付けを取った上で、もみじ銀行を入金先に指定する確約を取り付け、素早く稟議(りんぎ)を上げて3日もかけずに融資にこぎつけた。