ジブリ、「小休止」へ 製作部門解体 「マーニー」以後は新作お預け?

2014.8.5 02:59

ジブリ最後の映画になるのか…公開中の米林宏昌監督作品「思い出のマーニー」

ジブリ最後の映画になるのか…公開中の米林宏昌監督作品「思い出のマーニー」【拡大】

  • 宮崎駿監督引退記者会見に臨むスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(左)と宮崎監督(右)=昨年9月、東京・吉祥寺(撮影・今井正人)

 日本の映画歴代興行収入1位の「千と千尋の神隠し」など数々のヒット作を世に送り出してきた「スタジオジブリ」(東京都小金井市)が、製作部門をいったん解体する方針であることが4日、分かった。鈴木敏夫代表取締役プロデューサー(65)がジブリの株主総会で明言した。新作は「小休止」となり、現在公開中の「思い出のマーニー」以後、当面製作されない可能性が高くなった。

 スタジオジブリは昨年、宮崎駿監督(73)が「風立ちぬ」を最後に長編アニメ製作からの引退を表明。高畑勲監督(78)も8年がかりで製作した「かぐや姫の物語」を公開し、スタジオの今後の経営方針に注目が集まっていた。

 鈴木氏は6月27日に開かれた株主総会で、宮崎氏引退のインパクトが非常に大きかったことを強調。「延々と作り続けることは決して不可能ではなかったが、(新作製作は)いったん小休止して、これからのことを考えてみる」と述べた。

 スタジオジブリは昭和60年設立。従業員数は約300人。「千と千尋-」は米アカデミー賞長編アニメ賞を受賞し、ほかに「ハウルの動く城」「もののけ姫」などのヒット作がある。

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