落ち込んでいた化粧品の売り上げが回復基調をたどっている。特に1万円以上の高価格帯化粧品で動きが顕著だ。百貨店の化粧品売り場もにぎわっている。
8月の平日の夕方。東京・銀座の松屋銀座店にある資生堂の「クレ・ド・ポーボーテ」のカウンターには、次から次へと女性客が訪れ、スタッフは休む間もなく対応を続けていた。
日本百貨店協会によると、消費税増税前の3月の化粧品売上高は駆け込み需要で前年同月を6割超上回った。だがその反動で4~6月期の資生堂の店頭売り上げは前年同期比15%減だった。
しかし高価格帯化粧品は早くも回復傾向が見え始めた。「クレ・ド・ポーボーテ」は6月時点で前年を上回る売り上げに回復したという。増税ダメージを抜け出した高価格帯化粧品の商戦は一段と激しさを増しそうだ。
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消費税増税後の景気動向を示す現場の模様を写真で紹介します。