ベトナム・ホーチミン市に新設するオフィス棟「エボラブル・アジア・タウン」の模型【拡大】
■オフショアのイメージ一新
ソフトウエア開発事業を展開するエボラブルアジアは、ベトナム・ホーチミン市の現在の拠点に隣接した土地に、2018年までにオフィス棟を新設する。IT技術者需要の増加に対応するためで、施設内全体をカバーする高速Wi-Fi(ワイファイ)のほか、数百人が集まることができる多目的ルームを備える。敷地内にはジム、カフェ、サッカーコートなどを整え、IT技術者が快適に過ごせる環境となっている。現在約400人が働いているが、17年末までには5000人、19年末までには1万人にまで規模を拡大させる。
ホーチミン市の拠点は、ラボ型オフショア開発事業を手掛けている。オフショア開発とは、海外にソフトウエアの開発業務を委託すること。一定期間、顧客がIT人材を専属で確保して、自社社員と同じように管理することをラボ型ソリューションという。日本の2割から4割の水準の安価な労働力を活用し、システム開発コストの削減を図るとともに、急な仕様変更などにも柔軟に対応する。
同社は東南アジアにおける日系ITオフショア会社の中では最大規模。ラボ型のため稼働率が高く、価格は日系オフショアでは最安水準となっている。
毎月約1000人のIT技術者から応募があり、約30~50人を厳選採用している。社内旅行など家族的企業文化を実践することで、全国平均離職率が約20%のところ、約8%と高い定着率となっている。