エフマイナーが試験サービスとして提供した絵画=東京都内【拡大】
美術関連ベンチャーのエフマイナー(東京都渋谷区)は、10月にもインターネット上で絵画のリース仲介サービスを始める。一般的に絵画は価値判断が難しく購入しにくいが、ネットを利用したリース形式で入手しやくし、オフィスや自宅を絵画で明るく心地よい雰囲気に改善したいとする需要を掘り起こす。通常、絵画のリースは保有者が相対取引で行う。ネットでのリース仲介は極めて珍しい。
絵画は、主に若手アーティストによる現代美術作品を扱う。無名に近い若手アーティストによって制作された作品は、展示されることなくアトリエやギャラリーの倉庫で保管されるケースが多い。未展示作品のためリース料金を抑えることができるのが利点だ。若手アーティストとしても自分の作品が流通することで知名度を上げることができる。
作品の目利きは、日本最初の現代美術作品の画廊である「東京画廊+BTAP」出身の美術商が中心となって行う。現在、20人100作品ほどをリスト化しており、サービス開始時には30人300作品をリースできる態勢にする。