【ワシントン=小雲規生】中国の電子商取引(EC)大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)は15日、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、週内にも見込まれている新規株式公開の公募価格を66~68ドルに引き上げると明らかにした。5日の書類では60~66ドルとしていた。
米メディアによると、新しい公募価格でのアリババの調達額は最大250億ドル(約2兆6800億円)になる。投資家からの需要が旺盛なことを踏まえ、価格の引き上げを決めたもようだ。
アリババは18日午後に公募価格を正式に決定した後、19日にニューヨーク証券取引所に上場する見通し。調達額は2010年に上場した中国農業銀行の約221億ドルを超える史上最大規模になるとみられている。