【挑む】ＩＣＳパートナーズ・菅原修三社長 (2/2ページ)

　－－経費の支払いなどの主要な取引ごとにキャッシュフローを総額表示する、「直接法」のキャッシュフロー計算書を簡単に作成できるソフトを開発した

　「経営判断用のデータとしては有効だが、ほとんどの企業で内製されていない点を考慮して開発した。こうした種類のソフトを開発したのは業界で初めて。シミュレーション機能も備えており、現金がどの段階で得られるかを合理的にデータで示すこともできる。結果として資金計画を策定しやすくなった」

　－－今後の事業戦略は

　「既存顧客を大事にしながら新規開拓に力を入れ、右肩上がりの成長を果たしていきたい。これからは、スピーディーな形で新製品を投入することが重要なので、開発部門の強化を図っていく。このため３～５年後を見据え、優秀な人材を積極的に採用する。広報活動を通じてブランド力を強化し、認知度を高めていくことも重要な課題だ」（伊藤俊祐）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

【プロフィル】菅原修三

　すがはら・しゅうぞう　北九州市立大卒。１９７５年日本オリベッティ入社。８１年アイシーエス販売（現・ＩＣＳパートナーズ）入社、常務を経て２００８年から現職。６４歳。大阪市出身。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

【会社略歴】ＩＣＳパートナーズ

　▽本社＝東京都港区新橋６－１－１１

　▽設立＝１９８０年１１月

　▽資本金＝８９００万円

　▽従業員＝１３０人

　▽事業内容＝会計システムの開発、販売、メンテナンス