【遊技産業の視点 Weekly View】 (2/2ページ)

2014.9.27 05:00

 パチンコホールは日常のストレス解消の場といわれるが、カイヨワは手厳しい。「うつろな時間を埋める一見遊びに似た罠(わな)=娯楽。それらは受動的、投げやり的態度を強める。(略)罠=娯楽は気晴らしと呼ばれているが、実際は逆であって、あきさせないよういろいろ目先は変えているが、けっきょく単調な繰り返しであって精神は眠りこけ幻惑される」(『遊びと人間』)。

 パチンコが日本固有の遊技文化であると同時に、その特性ゆえの「のめりこみ」への催眠要素も大きいということだ。大衆娯楽とは何かを問い返すとき、このパチンコの特性もよく推敲(すいこう)して対応する必要がある。

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【プロフィル】三浦健一

 みうら・けんいち 1949年生まれ。遊技業界専門誌の編集長を経て89年に独立。月刊誌「シークエンス」を創刊し、業界で初めてFAXによるリアルタイムの情報配信もスタートさせた。業界ジャーナリズムの先駆け的存在として知られる

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