サントリー食品インターナショナル「プレミアムボス」【拡大】
缶コーヒーの代表ブランド「BOSS」の第5弾商品としてサントリー食品インターナショナルが9月に投入した「プレミアムボス」が発売1カ月弱で、150万ケースを出荷、早期に大型商品になる勢いとなっている。
従来の缶コーヒーの製法では、コーヒーのコクにつながる挽(ひ)き豆の粒子を、雑味や後味の悪さの原因になるという理由からフィルターで除去していた。「プレミアムボス」では、コロンビア豆などの高級豆を中心にしたブレンド豆を瞬間凍結し、これに極限まで細かく挽いた微粉砕コーヒー豆をブレンドする新製法を採用した。同時にエスプレッソの使用量を「BOSS」既存商品の中で最も多くし、ボス史上“最高峰のコク”を実現した。
新商品の投入とともに1000万円のプリペイドカードが10人に当たるキャンペーンやタレントのタモリを起用したテレビCMなど、積極的なマーケティングコストの投入も売れ行きに弾みをつけている。
缶コーヒー市場は、コンビニエンスストアのカウンターコーヒーなどに押され、市場は横ばいまたは微減傾向を続けているが、「BOSS」は、2013年8300万ケース、前年比102%、今期も上期は前期比108%と伸びを続けており、「プレミアムボス」がこれに勢いをつける格好となっている。