トヨタが発売した黄色いマークX【拡大】
トヨタ自動車がカラフル路線を加速している。昨年、限定販売したピンク色の「クラウン」に続き、今年は黄色の「マークX」を投入するなど高級セダンにも鮮やかな色を次々と採用。消費税増税で需要低迷が長引く中、ディーラーらは若者だけでなく団塊世代にも拡販の糸口になると歓迎している。
東京トヨペットのカーテラス深川店(東京都江東区)では、店頭に飾ったマークXの黄色い特別仕様車に来場者の注目が集まっている。
黄色は若い女性の好感度が高く、団塊の世代にも「セリカ」など往年のスポーツカーのイメージがあり、9月の発売以降、反応は上々という。
ハイブリッド車(HV)「アクア」などの売れ筋モデルでも赤やオレンジなど明るい色が多く、ショールームが華やかになった。
加藤健夫店長は「従来は値段や用途で車を薦めたが、最近は『このカラーがいい』と色から商談が始まることも多い」と拡販に手応えを感じている。