■助け合って全員で目標達成
札幌信用金庫の札幌駅北口支店で営業担当を務めた井神慎一郎氏は、後輩を「共に目標を目指す仲間」ととらえ、営業担当者が助け合って全員で目標を達成することを重視してきた。
それを象徴する事例が、案件の進捗(しんちょく)状況の共有だ。営業活動の状況を日々、確認し合い、不動産情報の提供や仕入れ先・販売先のマッチングなどで協力できる点があれば、井神氏に相談して案件を組み立てていった。そのため井神氏は日頃から積極的に後輩に声を掛けたという。
「朝礼時には当日の予定を、帰社後には訪問結果や案件の進捗に関して困っていることはないかなどと部下に声を掛け、解決策を一緒に考えた。月末や期末などで目標が未達成の項目があれば、カバーできる案件はないかを洗い直し、全員で目標達成を目指すように心掛けた」
ときには後方支援に回る場面も。後輩が顧客訪問で多忙なときには、井神氏が稟議(りんぎ)書の作成など事務処理をサポートすることも少なくなかったという。
井神氏が常に心掛けたという積極的な声掛けは、案件の進捗停滞を防ぐだけではなく、職場の雰囲気を盛り上げる効果もある。若い担当者と支店長の距離を縮めることで風通しの良い職場を実現してきた。
井神氏の親身な指導は着実に浸透し、部下の新規開拓での訪問件数や案件を組み立てる力、経営者とのコミュニケーション能力は日に日に向上。数字にも表れてきたが、井神氏は、より高みを目指したいと話す。
「新規開拓は、まだまだ道半ば。今後も札幌駅周辺は開発が進み、企業の新規出店も増えると考えており、地域に根差した信用金庫という強みを継続的な訪問でアピールし、顧客獲得に一層取り組んでいきたい」。誰よりも経営者の身近な存在となり、悩みに応えていく井神氏の活躍は今後、より広がりを見せていくことだろう。
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