新たに購入したパソコンやスマートフォンなどのIT機器を自宅に持ち込むと、ウイルス対策ソフトが導入される新サービスをソフト会社、トレンドマイクロが開発し、来年にも日本で販売することが12日、分かった。家に置いた専用装置(ルーター)から、対策ソフトがIT機器に送信される仕組み。同社の大三川彰彦副社長は「家族が安心してIT機器を使えるように利便性を追求した」と話している。
新サービスは、家族の中でIT機器の安全を管理する「代表者」をあらかじめ決めて運営するのが特徴だ。
家族が購入したIT機器を自宅で起動すると、その機器のユーザーIDや型番などの情報が「代表者」のIT機器に送られる。代表者が使用認証を与えると、家族のIT機器に対策ソフトがダウンロードされる仕組みだ。
代表者のIT機器からの簡単な操作で、家族ごとに安全レベルを変えることも可能。例えば、夫婦と子供の世帯で、妻が代表者になって、夫、子供のスマホだけにアダルトサイトなどへの接続を制御することができるほか、位置情報の確認機能もつけられる。価格は現時点で未定としている。
スマホの普及で、さまざまなウイルス対策ソフトが登場。例えばロシアのカスペルスキーの対策ソフトには、ウイルス感染したホームページをクリックしようとすると、URLのアドレス表示の色が変わり警告する機能がある。