【遊技産業の視点 Weekly View】カジノ解禁議論で発生する対立構図 (2/2ページ)

2014.11.1 05:00

 ぱちんこ業界が自ら黒を目指すことはあり得ないわけで、ぱちんこ業界関係者の立場は大きく分けると「白を目指す」「白黒はっきりさせたくない」の2つになる。そして分布的には圧倒的多数が後者になる。

 しかしカジノの解禁議論は、ぱちんこ業界の圧倒的多数の意思に反して白黒はっきりさせる圧力になる。厚労省研究班の8月発表数値(日本の成人4.8%がギャンブル依存症であり諸外国と比較して突出して高い数値)を形成しているのは今解禁されていないカジノではなくて明らかにぱちんこだ。前の厚労相は記者会見で、塩崎厚労相は国会答弁で、この点に言及した。白黒はっきりさせる圧力はこういうところから派生していく。

 カジノ解禁議論のぱちんこ業界への影響とは「白黒はっきりさせたい圧力とそれにあらがう業界多数派の対立構図」が発生するということであろう。

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【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年大阪生まれ。東京在住。神戸大学経済学部中退。ぱちんこ業界専門のジャーナリスト。『パチンコオカルト信者につけるクスリ』(扶桑社新書)など著書、連載等執筆業およびテレビ出演、講演など多数。

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