百貨店大手3社が4日発表した10月の売上高速報は既存店ベースで、三越伊勢丹を除く高島屋、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店の2社が前年同月を下回った。いずれも2カ月連続のマイナス。2度の台風で客足が落ちたことなどが響いた。1~7日の中国の国慶節(建国記念の日)と重なったほか、10月から消費税の免税対象が拡大されたため、訪日外国人向けの販売は好調だった。
高島屋は0.4%減。コートなどの季節商品が好調で、外国人向けの免税品の売り上げも倍増したものの、台風による営業時間の短縮や、地方店の販売不振が足を引っ張った。
大丸松坂屋も、悪天候などが響き、1.7%減だった。ただ、訪日外国人向け販売は2.5倍に増え、高額品も好調。免税カウンターの拡大や、通訳を常駐させるなど、外国人客向けの取り組みを進めたことも奏功した。
同社は「4月の消費税増税の影響は消え、台風などの要因を除けば消費は堅調」としている。
これに対し、三越伊勢丹は前年同月比0.3%増となり、4カ月連続でプラスを確保した。旗艦店の三越銀座店が21カ月連続で前年を上回り、全体を牽引(けんいん)した。
同店は、新たに免税対象となった化粧品などが伸び、免税品の売り上げが2.5倍に増えた。