化学大手6社の2014年9月中間連結決算が5日、出そろった。自動車向けの部材などの需要が堅調で円安メリットもあり、宇部興産を除く5社が増収を確保。価格競争が激しい電子部品向け事業の一部は苦戦したが、他の事業でカバーする形で4社が最終増益となった。
旭化成は売上高と最終利益で中間期の過去最高を更新した。米医療機器子会社、ゾール・メディカルの着用型自動除細動器が大幅に販売を伸ばしたほか、住宅事業も集合住宅を中心に引き渡しが増加。スマートフォン向け部品などが不振だった電子機器事業を補った。
住友化学も液晶テレビなどに使う偏光フィルムが伸び悩んで収益を圧迫したことから営業減益となったが、サウジアラビアで石油化学事業を手掛ける関連会社の操業安定で持ち分法投資損益が改善し、大幅な最終増益となった。
三菱ケミカルホールディングスや三井化学も樹脂加工品などの好調で、利益を大幅に伸ばした。
一方、宇部興産はナイロン原料の市況低迷などが響き、最終減益となった。