【遊技産業の視点 Weekly View】機種でなく店舗そのもので集客を (2/2ページ)

2014.11.8 05:00

 とりわけ筆者が注目しているのは、「水曜日のアリス」に来店する消費者の大半が、入店前に何を買うかについて具体的には考えていないショッパー(来店者)に過ぎないと推察されるところ。同店のウェブサイトで紹介されているのは、店舗のイメージやその世界観ばかり。具体的な情報はない。だが、来店者は「水曜日のアリス」というブランドイメージの中で雑貨類を購入すること自体に喜びを感じるため、多かれ少なかれ何らかのアイテムを購入することになり、結果的に大半がバイヤー(購買者)になる。

 この「水曜日のアリス」的集客方法がパチンコホールで機能すれば、来店するプレーヤーは特定の遊技機(商品)をめがけて来店するのではなく、ホールそのものを目がけて来店するようになる。そこには最新機種の導入が営業上不可欠という前提はなく、あるのはプレーヤーが遊技自体を楽しめるか否かのみ。既存の競争からの脱却がそこに用意されている。

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【プロフィル】岸本正一

 きしもと・しょういち 1963年生まれ。元SEの経験を生かし、遊技場の集客メカニズムを論理的に整理・研究する傍ら、全国のパチンコホールを対象にコンサルティングを行う。雑誌への連載やテキストの出版、セミナーでの講演なども手掛ける。オベーション代表。

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