出展企業の担当者と話し込む来場者。グローバル化とともに新しい知財ツールが求められている=5日、東京都千代田区の科学技術館【拡大】
「日本の知財ツールは大手企業が研究所や知財部門用に社内開発したツールを外販し始めたもの」(大手ベンダー)だ。最先端の部分は開発済みでも、市場化は別の話というのが本音だろう。また「本格的なグローバル対応を進める企業がいくつあるのか」(同)という営業採算面の課題もある。しかし今、そこで立ち止まる猶予はあるのか。さまざまな専門的領域の実務とノウハウをツールにまとめることが、企業の知財対応力の高度化を実現し、ひいては日本の産業競争力強化につながる。
企業のグローバル知財戦略が高度化し始めているだけに、ツールの重要性は増している。今後の開発に期待したい。(知財情報&戦略システム 中岡浩)