セブン&アイ・ホールディングスは20日、川崎市に22日本格オープンする大型ショッピングセンター「グランツリー武蔵小杉」を報道陣に公開した。周辺はタワーマンションが立ち並ぶ人口流入の激しい地域で、おしゃれの感度が高い、働く母親らをターゲットにする。また、セブン&アイが来年秋から本格稼働させる、実店舗とネットを融合させた「オムニチャネル」戦略の実験店にも位置づけ、スマートフォンを使ったサービスを展開する。
「セブン&アイの方向性を示す旗艦店にしたい」。会見したイトーヨーカ堂の戸井和久社長はこう述べ、同店への意気込みを示した。
建物は地上4階、地下2階建て、売り場面積は約3万7000平方メートル。イトーヨーカドーやそごう・西武、ロフトなどグループ各店も含め、専門店や飲食店が160店入る。
ターゲットは「30~40代の働く女性がいるファミリー層」(戸井社長)。「My Beautiful Life」というコンセプトの1階は、都会の女性に人気のセレクトショップやレストランを出し、ファッションに敏感とされる武蔵小杉周辺の女性に訴求した。
消費環境が厳しい中、セブン&アイは地域のニーズをよりくみ上げた商業施設の開発を進める方針を示している。同店も地域住民などの特性を最大限に踏まえ、商品を展開する。
また、同店では「オムニチャネル」戦略の実験も行う。スマホに無料インストールしたアプリで、売り場の検索や在庫の照会、商品の引き渡し時間のチェックなどをできるようにする。
セブン&アイは、インターネットの利便性と、商品を実際に見て選べる実店舗の強みを融合した「オムニチャンネル」を、成長の柱にする。戸井社長は、同店について「最先端のテスト店舗。新次元のお店づくりをしたい」としており、利用状況などを調べて、今後のグループ戦略に生かす考えだ。