NECは19日、サイバーセキュリティー事業を強化し2017年度に売上高を13年度比約2.3倍の2500億円に引き上げると発表した。インターネットを使って特定の企業や官公庁を狙い、データを盗み取り破壊するサイバー攻撃が増加しており、関連サービスの拡充に加え、専門スタッフを17年度までに約1200人まで倍増し事業を拡大する。
NECは同事業を強化するため15年度第1四半期に、サイバー攻撃に対応した2つのソリューションを提供する。1つは「セキュリティー統合管理・対処ソリューション」で、社内ネットワークに接続されているサーバーやパソコンなどをリアルタイムで集中管理。2つ目は「脅威・脆弱(ぜいじゃく)性情報管理ソリューション」で、NECが収集したサイバー攻撃に関する情報や対処法をすぐに提供するサービスだ。
今後は「ビッグデータ」向けセキュリティーサービスなども提供する方針。