まず、現在パチンコホールに通ってくれているファンの方々が、パチンコをより楽しめる環境を整えることが重要だ。パチンコを楽しんでもらうのがパチンコホールの基本。ここでの大衆娯楽としての取り組み強化が何よりも優先される。また、地域産業として、地元の人々の役に立つ活動に注力することは必須。地域に寄り添った姿勢があってはじめて、地域の人々に支えられる企業の骨格ができあがる。それが大衆娯楽の提供者たる企業の姿だと思われる。
半世紀の時をかけ、日本独自の娯楽文化として成長を遂げてきたのがパチンコ。戦後のささやかな楽しみから、ここまでの産業に成長するにはさまざまな紆余(うよ)曲折があった。それをファンニーズとは別の、政府の財源確保を理由にギャンブル化されてしまうことが妥当であるはずがない。
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【プロフィル】金本朝樹
かなもと・ともき 1963年長野県生まれ。98年にアメニティーズに入社。2003年代表取締役社長に就任、現在に至る。PCSAには06年第5期第2回臨時社員総会にて入会。13年5月の第12期定時社員総会で代表理事に就任。