KDDI子会社のワイヤ・アンド・ワイヤレス(東京都中央区)は11日、全国24万カ所に整備した公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」接続スポットを活用し、外国人観光客の取り込みを目指す企業や自治体向けの新事業を始めると発表した。訪日客のスマートフォンに店舗のクーポンや観光情報などを配信して集客につなげるほか、スマホのGPS(衛星利用測位システム)機能を使って訪日客らの移動経路や滞在時間の傾向を把握し、集客上の課題分析などに役立ててもらう取り組みだ。
新事業は「トラベルジャパンWi-Fiプロジェクト」と銘打ち、小田急電鉄、ドン・キホーテや京都市、神戸市など十数社・団体が参加。来夏からパートナー企業を本格的に募る。
同事業では、Wi-Fiに無料接続できるアプリ(応用ソフト)を提供。端末の言語設定などから外国人と判断された場合だけ接続が可能になる。利用者には、現在地に近い提携店舗のクーポンや観光スポットの情報などを自動で配信する。