【遊技産業の視点 Weekly View】 (2/2ページ)

2014.12.13 05:00

 また、ファン向け情報公開機器に関しても、常にユーザーの視点を大切に開発を重ねてきた。遊技データをユーザーに見せることは、推理するという付加的楽しみを提供することにつながる。そもそも“遊び”には想像力が必要で、いろいろ想像することがゲームの楽しさを広げてくれる。パチンコもパチスロも娯楽であり、本来、勝った・負けただけを目的に参加するものではない。だからこそ、遊びの幅を広げるための付加価値を高める努力が大切だ。

 当社のグループ企業「ダクセル」では2009年よりパチスロを市場に投入してきたが、ここでもトレンドを追いかけるような開発は行わない。現在、主流となっているユーザーに焦点を当てた機械ではなく、「いかに飽きずに遊べるか」に軸足を置いたパチスロをリリースし、ゲームとしてパチスロを楽しむ層の活性化につなげたいと考えている。

 パチンコ・パチスロファンの減少が深刻視されるなか、ゲームとして楽しめる要素の強化は必須。より多くの人々にとって魅力的な娯楽に成長することが、遊技産業の可能性、多様な未来を開いていくに違いない。

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【プロフィル】栢森秀行

 かやもり・ひでゆき 1968年大阪生まれ。京都大学大学院情報学研究科博士前期課程修了。88年ダイコク電機に監査役として入社。2000年代表取締役専務、05年代表取締役副社長を経て12年代表取締役社長に就任。関連企業の経営にも携わる。

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