具体的にはどのような対策を取ればいいのか-。まず、ウィンドウズやマックなどのOSで、自動更新が「オン」になっているか確かめる。次に、多くの人が利用するために攻撃対象となりやすい「Adobe Flash Player」(動画再生ソフト)や「Adobe Reader」(PDF閲覧ソフト)などの修正プログラムを適用するなど全てのソフトをアップデートする。そのほか、怪しいと感じたメールは開かない▽ネットバンキングのパスワードを入力する際は、本当にそのサイトが“本物”かどうかURLなどをチェックする-などの防衛意識が必要だ。
次の対策として、セキュリティーソフトの導入も有効だ。インストールしていれば、危険なサイトにアクセスしようとした際に警告してくれたり、詐欺狙いのメールを弾いたりすることもできる。「セキュリティーソフトは絶対に入れてほしい」(小川さん)。ただ、セキュリティーソフト自体もアップデートし続ける必要がある。
小川さんは「ソフトのアップデートとセキュリティーソフトの導入は脆弱性対策のいわば『車の両輪』。犯罪被害に遭わないためにも、こまめに更新することが必要」と話している。