トヨタ、1000万台維持に壁 国内・新興国不振、VWと競争激化も

2014.12.24 18:29

 2014年のグループ世界販売1000万台超えが確実になったトヨタ自動車だが、足元では国内販売が苦戦しているうえ、新興国販売にも陰りが見える。ライバルの独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)も肉薄しており、成長軌道を維持していくのは容易ではない。

 トヨタが24日発表した11月の海外販売(単体)は64万台で、前年同月比0.3%増と20カ月連続のプラスになった。景気回復に伴い、北米でスポーツ用多目的車(SUV)などが支持されているためだ。

 ただ、アジアは3.8%減の20万8000台。タイやインドネシアで販売不振に見舞われている。中国はプラスを維持しているが、「市場の伸びは鈍化している」(幹部)状況だ。

 厳しいのが国内。8.5%減の11万9000台で、8カ月連続のマイナス。1~11月累計でも前年を割り込んでおり、消費税率引き上げ後、消費意欲が低下し、販売が落ち込んでいる。

 来年もこうした傾向は続きそうで、通貨下落が直撃するロシアなど新たな先行きリスクも浮上している。

 このため、トヨタは、得意とするハイブリッド車(HV)に加え、燃料電池車(FCV)の一般販売を世界で初めて開始するなど環境技術を強化。来年から車台や基本部品を複数車種で共通化する新手法「TNGA」を導入し、開発力強化とコスト削減を進める構えだ。遅れていたグループ企業の再編にも乗り出した。

 ただ、独フォルクスワーゲン(VW)も14年の世界販売1000万台超えの目標を堅持。得意とする中国などで大型投資を行い、販売拡大に邁進(まいしん)している。

 首位から転落したGMも原油価格の下落を追い風におひざ元の米国などで存在感を高めており、「1000万台クラブ」でのシェア争いはし烈になっている。

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