コンビニエンス大手のファミリーマートが2015年の春闘で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善を2年連続で実施する方向で検討していることが24日、分かった。小売り大手でベア実施に向けた動きは初めて。労組側の要求も踏まえながら、前年実績の月額5000円を参考に調整を進める。
ベアの対象は、本部社員など三千数百人になるとみられる。
ファミマは、12年度に3955円のベアを実施。13年度は見送ったが、14年度には5000円のベアを実施した。14年度は、定期昇給と手当を合わせて月給を1万円引き上げた。15年春闘でも、物価上昇を反映させる必要があると判断した。