2代目のミス日本酒に選ばれた小川佐智江さん(中)=京都市東山区のハイアットリージェンシー京都【拡大】
□平出淑恵(酒サムライコーディネーター)
昨年設立された「一般社団法人ミス日本酒」は、伝統文化である日本酒の魅力を発信する、「ミス日本酒(Miss SAKE)」を任命する「アンバサダー(大使)事業」を行っている。日本酒を通じて日本の魅力を世界へ伝えることが使命だ。
光栄にも筆者は同法人の顧問の一人に加えていただいている。日本酒というと国内では、酒造りの職人技や蔵元の歴史などがイメージされ、若い世代を取り込み難い。一方、海外では日本酒の輸出が全生産量の2%と少なく、日本酒全体についての大きな情報発信が求められている。こうした環境の中、華やかに世界の人々を魅了できるのが「ミス日本酒」事業ではないかと思う。
「日本酒」という名称からは限られた世界しか想像できない。しかし、日本酒の背後には多彩な歴史と文化が広がる。稲作文化から生まれた米を原料とし、杜氏(とうじ)の発酵を見守る繊細な感性や、ぜいたくに名水を使える水資源の豊かな日本の国土が醸造を支える。飲み方も、冷やから燗(かん)まで四季折々の楽しみがあり、和食文化が生む工夫に満ちた料理とともに味わう。まさに日本酒には「日本」が凝縮されている。
こうしたことを世界に伝えるアンバサダーとしてミス日本酒はすばらしく、わかりやすい存在だ。