ダイエーの新しいコンセプトを導入した「いちかわコルトンプラザ店」。地元野菜などの取り扱いを増やした=千葉県市川市【拡大】
イオンは今年9月、ダイエーの完全子会社化による経営の抜本改革を決め、11月の臨時株主総会で承認された。ダイエーは首都圏・京阪神地区に特化し、早期の黒字化を図る。
かつてのダイエーは食品や生活雑貨のほか、衣料やテレビなどの家電も取り扱う「総合スーパー」の象徴だった。今後は駅に近い立地を生かし、食品中心の売り場構成に切り替え、衣料や家電などの扱いは大幅に減らす。11月末に、このコンセプトを取り入れて改装した「いちかわコルトンプラザ店」(千葉県市川市)をオープン。チーズやワイン、地元でとれた野菜などを多く並べており、安さを前面に出した従来店舗との違いは明確だ。「こだわりの食品中心の店舗」(村井正平社長)への転換にはきめ細かな工夫や接客サービス向上などが不可欠となる。