遊休施設を転用した東芝の植物工場=神奈川県横須賀市【拡大】
砂漠など厳しい気候の中でも安定して野菜づくりを行う植物工場。大手電機メーカーはITを活用し、効率的な生産ノウハウを蓄積して国内外に販売を広げようとしている。
東芝は昨年9月、神奈川県横須賀市内の工場の遊休施設に植物工場を設置し、レタスなど葉物の生産を始めた。同社の持つ技術をフル活用し、複数のセンサーで生育データを収集している。新規事業開発部の松永範昭参事は「ノウハウを蓄積し、海外でもビジネスを広げたい」と語る。
同様に富士通は福島県会津若松市の半導体工場で、パナソニックは福島市のデジタルカメラ工場で、ともに自社の植物工場を運営する。レタスなどを栽培し、ITを使って生産性の向上に取り組んでいる。シャープもアラブ首長国連邦(UAE)で、イチゴを栽培する植物工場の実証実験を始めた。今後は砂漠の多い中東での普及を目指している。
電機大手による植物工場の取り組みは始まったばかりだが、ITを生かした植物工場の建設が国内外で進みそうだ。