【ワシントン=小雲規生】米道路交通安全局(NHTSA)とホンダは8日、ホンダによる死傷事故件数の報告漏れなど2件の問題について、ホンダが合計7千万ドル(約83億円)の罰金を支払うことで合意したと発表した。NHTSAが自動車メーカーに一度に科す罰金額としては過去最高で、刑事訴追につながる可能性もある。
ホンダは過去にさかのぼって修正した死傷事故の報告を2カ月以内にNHTSAへ提出する。ホンダは意図的な隠蔽ではないとしており、ショステック北米ホンダ上級副社長は同日の声明で、「NHTSAへの全面的な協力を続ける」としている。
ホンダは2003年から14年にかけて、報告義務がある死傷事故などの件数を6割過少に申告。1729件の申告漏れのうち8件はリコール(無料の回収・修理)拡大が問題になっている自動車部品メーカー、タカタのエアバッグに関する事故だった。また補償期間終了後に行った部品交換や損害賠償請求があった事故の件数も適切に報告していなかった。
ホンダは昨年11月、この2件の問題を発表していた。法律上の罰金の上限は3500万ドルだが、NHTSAはそれぞれについて最高額の罰金を科した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、フォックス運輸長官はNHTSAがホンダの問題について司法省に報告したことを明らかにした。刑事訴追をするかどうかは司法省が判断するとしている。